一にも二にも
プログラミングの本質は芸術の本質に似ている。
たとえば、素晴らしい絵画を生み出すには幾百枚、幾千枚、幾万枚と絵画を描くことが多くの場合必要になる。これは文章であれ彫像であれその他の技巧であれ、同じだと思う。
ただ、本当の意味で芸術的な領域に達しているものの場合は、その経験によって積み上げられたものとは別に、それを生み出した人のセンスや感性というものが大きく影響するように思う。それが、プログラミングに於いても同様に在り得るのだと感じる。
プログラミングには抽象性は存在しない。それはどこまでも厳密なものだ。
しかし書き上がったコードには、その抽象性が存在する。言葉で説明できない美しさや感動がそこにはある。
だからこそ、コードを書く。
一にも二にも、コードを書く。