どくらぼ

言いたいことを言います

プログラミングと楽しさの大切さ

なんか書き残しておきたくなったので、唐突にブログを書く。

 

プロ野球選手のイチローが、42 歳でメジャーリーグ記録に迫る勢いで今でも活躍しているというニュースをたまたま見かけた。

仮に私の体にイチローの魂が突然宿ってしまったらどうなるだろう……というめっちゃどうでもいいことを考えた。たぶん、明日の朝、私は早朝ランニングをしていると思う。そこまで想像した時に考えたのは、やっぱりすごい人にはすごい理由があるんだよなってことだった。同時にきっと、よく言われていることではあるけど遅すぎるってことはないんだろうなとも思った。

 

すごい人には、すごいと言われるだけの理由がある。

だから例えば、すごいと言われたいのなら、すごいと言われるだけの努力や生き方が、キレイ事じゃなくてやっぱり必要なんだと思う。

でも、努力してがんばってすごいと言われるのって実は本質から外れているような気がする。

たぶん、好きでやってる。イチローは好きで野球やってる。プロのプレイヤーとして野球やりたいからやってる。ここのところが、私の中でなんか引っかかった。

 

WebGL スクールを開催したり、WebGL 関連の勉強会主催したり、WebGL を広めたいという気持ちでいろいろ取り組んできたけど、最近のスクールなんかの運営方針はとにかく「WebGL 楽しいと感じてほしい」ということがメインテーマになっている気がする。

初めての 3D プログラミングはとにかく難しいイメージがあるし、実際難しい。がんばった割にやっと作れるようになったのが平行光源あるだけのシーンにトーラス浮かんでるやつとか、普通にあると思う。そこから先の、自分なりの表現に 3D 使っていけるところまで到達できる人ってごく一部で、多くの人がやっぱり難しいわこれ無理だわってなってる気がするし、これは事実と大きく外れてないと思う。

 

私は自分が WebGL 好きだったから、続けてこれたんだろうなって割りと本当に思っていて、初めて三次元の絵がブラウザ上で動いてるの見た時は、ほんと興奮した。

そういう楽しいとか嬉しいとか、そういう気持ちを、スクールでは受講者に見つけてほしいと思って講義してる。私ができることってのは、その入口に立ってもらうところまでの、道案内だけなんだろうなと思う。

 

WebGL はちょっと古くさい API で、最新の 3DCG 技術からは遠いところにあって、しかしそれでも、ブラウザだけでこんだけのことができるなんて、本当に夢のような技術だと思う。

私と関わった人や私の講義を受けた人すべてを、漏れ無くイチローにすることはできない。というより、それは結局最後は個人個人の問題だと思う。

それでも私は、せめて自分自身はイチローのように、みんなからすごい人だなって思われ続けなくちゃいけないのかなって思った。私自身が楽しく WebGL と向き合って、ひときわ輝いて見えるとしたら、仮にそれが虚構や精一杯の見栄っ張りだったとしても、それをきっかけにして WebGL の楽しさに気がつく人が増えるかもしれない。

なんかそのためだったら、ちょっと大変でもやっぱり総本山毎日更新したり、どこかの誰かに教えるために先に新しいこと勉強したりなんてことも、続けていけそうな気がする。叩かれてへこむこともあるし、うまくいかなくて悶々とすることもあるし、そもそも休日全然ないけど(笑)それでも続けていけそうな気がする。

 

イチローを見ていて、そんな飛躍した妄想を抱いて、それでもイチローから勇気をもらった気がした。

私も誰かに勇気や楽しさを、伝えられる人になりたい。