WebGL 一本で……そして一年が過ぎた話
こんばんは。
みなさんお元気ですか。私はおなかが痛いです。(今現在のリアル
ブログが存在することをすっかり忘れていたのではないかと思うような、一年半以上のほったらかしだったのですが、なんとなく WebGL スクールも終わったこのタイミングで、ちょっと更新しようかなという気持ちになりました。
こういう、適当な気分の揺れみたいなものってたまにあって、そういうときのためだけにブログがあるというのも、なんとなくいいのではないかなあという気もします。
2017 年という年
この記事のタイトルに「一年が過ぎた」と書いたのですが、いったいなにが一年なのという話。
実は昨年、起業してました。別段隠していたわけでもないのですが、しれっと起業して、特に告知みたいなことはしていませんでした。なので知らなかったというひとも多いかもしれません。
先日、弊社の最初の決算を無事に終えまして、なんとか二年目に突入することができました。これもひとえにいつも気にしてくれてるみなさんのおかげです。ありがとうございます。
私の場合、世の中を変えてやろうとか、一山当てようみたいな、なんか壮大なものはまったくありませんでした。ベンチャーというより、単にフリーランスが法人成りしただけという形ではありましたが、それでもこうやって一年経つと、なんか感慨深いような、あんまり深くないような、そんな気持ちです。
そういうなんかふんわりした感じの起業ではあったのですが、それでもやっぱりやることがちょっとたくさんあったりして、スクールもあるし普通に仕事もあるし、なんか割と忙しい一年だったような気がします。
ブログを更新しなかった言い訳のつもりではないのですが、ここ1、2年は、ほんとに慌ただしい毎日だったような気がします。
なにをする会社なの
なにをする会社なのかというと、WebGL 関連の開発をします。
WebGL だけで食ってるひと珍しいと思うのですが、基本的に WebGL 案件しかやらずに一年が過ぎました。ありがたや……
正確には、実は WebGL だけではなくて常駐のお仕事とかもあるのですけれども、自分で受託するのは WebGL 案件だけです。広告寄りのしびれるプロモーション案件とか、かっちょいい VJ とかの仕事は私のようなタイプにはなかなか難しくて、しかしそれでも WebGL に関することだけでこの一年過ごすことができて、本当にありがたいなあという気持ちです。
ちなみに、スクールの運営は法人名義ではなく、個人事業の活動として行ってます。
正直なところ、スクールの運営というのは営利目的というよりは、WebGL や GLSL の魅力を伝えたいという気持ちからくる活動の一貫なので、法人の経理ではなく個人でやってる形にしています。
2018 年という今
最近、よく考えるのが、このままでほんとにいいのかなあという、まあいかにもよくあるそういうやつです。
私は声高に WebGL 普及のための活動していますみたいな偉そうなことを言っているのですけれども、じゃあ実際、どれくらい私は WebGL や、日本のウェブ・フロントエンドのために、どんな形で貢献できているのだろうと考えると、なんだかいろいろ不十分なんじゃないかなと思ってしまいます。
ひとつには、まったく雇用や新しいプロダクトを生み出せていないのですよね。
私が私の裁量で WebGL のコードを書くだけで、WebGL や GLSL を仕事にしたいんだっていうひとがいたとしても、そのひとたちと一緒に楽しいお仕事したりエキサイティングな体験を世に提供したりは、まったくできていないのです。これはなんとなく、私の怠慢のような気がします。スクールという活動に関して、自分が慢心しているつもりはないですけれども、むしろ先生と呼ばれることには未だにまったくもって慣れませんけれども、それでも私はどこか世界を上から目線で見ていて、全然努力が足らないのではないかと考えたりもするのです。
じゃあ具体的に、どんなことを今の私はできるのだろう。それを何度も何度も考えてしまいます。才能を持っているひとには、スクールを受けているみんなもそうですが、仕事をしていてもたくさん出会います。みんな私から見るとすごいひとたちばかりで、私なんかが何をできるんだっていう気持ちにもなります。
どうしたもんでしょうねこれは。困りました。
これからさきの話
それでも私なりに、いろいろと考えて考えて、いくつか思っていることはあります。
ひとつには、プログラミングの必修化に湧く世論です。これは明らかにビジネスチャンスだと思いますので、お金のことを考えるだけならこれかなあという気がしています。お金がないと、飯を食わしてやれなくなってしまうのでこれは困りますから、お金のことはちゃんと考えないといけません。
プログラミング教育というとかなり大きい主語になっちゃいますが、WebGL に限定されず、私が世の中に貢献できる方法として、一番個人的にはしっくりきます。ただ子供たちに私自身が教えるのは、ちょっと厳しいかな……
子供は好きです。でも子供が好きなことと、子供たち相手のビジネスができるのかということは、別です。なので、子供たちのためのプログラミング教育には、別の形で貢献できたらいいなと思っています。
WebGL や CG、あるいはフロントエンドにおける自分の身の振り方という意味では、残念ながらこれが鉄板というのは、まだなにも思い浮かんでません。ただ、方向性というか、今後テーマにしていきたいなと思うのは「私自身が実装してなんとかすればいいという感覚からの脱却」のような気がします。若い人たちがもっと活躍できるような、そういう舞台やチャンスを、私のちからでなんとか作っていけないだろうか。そんなことを思ったりします。まあ、最初にも書いたとおりで、具体案はなにもないのですけれども(爆
せめて、もっとお仕事がんばらないといかんなあと、思います。
それが、久しぶりにブログを更新しようと思ったいきさつのひとつでもありました。
私がもっとがんばって、仕事が追いつかないくらいになったら、少なくとも雇用を生み出すことはできるかもしれない。WebGL を使ったウェブやアプリケーションが素晴らしいということを、多くのひとに伝えることができるかもしれない。そう考えると、難しいこと考えてても仕方ないからとりあえず仕事がんばれよというなんか当たり前の結論に至ったりするのでした。
おまとめ
特に芯のない、どうしようもない愚痴のような感じになってしまった……
すみません。
でも、今年の GLSL スクールや、それに先立って行われる GLSL Tech Night の盛り上がりを見て、私にもまだまだできることがあるかもしれないなって、ちょっと明るい気持ちでこれを書いています。
WebGL のお仕事をたくさんやって、自分でもがんばってプロダクトをたくさん作って、もっともっと WebGL で世の中をよいものにしていきたいです。
ということなのでお仕事のご依頼ありましたらよろしくおねがいします。