たのしみな #jsstg 勉強会の前夜譚
ブログを見返してみると、7 月 19 日に「jsstg 2014 夏のjavascriptシューティングゲーム祭り」の募集告知をしている。あっという間の一か月半だったなあ。
おかげさまでたくさんの作品が集まりまして、ちらっとですが窓の杜にも紹介していただいて、多少は javascript でゲームを作ることに対する敷居を下げたり、あるいは興味を引かせたりはできたのかなと思っています。
せっかく気軽に書くこともできる javascript なので、今後もこういった小~中規模のイベントはどんどんやっていけたらいいなと思います。
作品公開ページはこちらです。
jsstg 2014 夏のjavascriptシューティングゲーム祭り
そして、明日というかすでに今日ですけども、9 月 6 日は上記イベントとの連動企画として勉強会を開催する運びとなっています。こちらは定員がありがたいことに満員となりました。それでも参加したかったとまだまだおっしゃってくださる方がいらっしゃって、本当にありがたいことだなあと思っています。
次回はもっと早めに動いて、より多くの人たちにライブ感のあるイベントとして楽しんでもらえるようにしたいですね。
勉強会の様子や感想は、また別途ポストさせていただくとして、今夜は前夜譚としてイベントに投稿していただいた作品を紹介したいと思います。
Deep Striker
言わずと知れた JS シューティング界の貴公子、だいしさんの作品です。
ただのシューティングゲームではない捻りの効いた独特のルール、左右撃ち分け可能なショットを搭載した自機が登場します。
まとめて敵を倒すことでより多くのスコアを獲得できるなど、シューティングゲームを愛しているからこそ実装できる細かいこだわりが感じられる良作です。
そもそも今回の企画は、だいしさんがふとつぶやいた Twitter のとあるつぶやきが原点となったイベントです。私が勝手に拾って話を大きくしましたw
いろいろとお時間のないなかでだいしさんも動いてくださって、助かりました。
あのつきとともに
Atlas.js という独自のゲームエンジンライブラリを用いたシューティングゲーム。
スコアのインフレ度数がすごいw そして、割と弾道がいやらしくてよけにくい。まあ、単に私がへたっぴというのもあるかもしれませんが……
それほど弾の数が多くなくても、見せ方次第でプレイヤー側には独特の緊張感や集中を求めることができるんだなあと感じました。
また勉強会では Atlas.js に関するお話を LT いただけるとのことでしたので、楽しみです。
touhou like shooting
同じ作者さんの作品なんですが、見た目というか追求している分野がまったくことなる二作品。
正直に書くと、touhou like shooting のほうは、WebGL を利用している和製ゲームということで海外でもちょっと話題になったことがあり(少なくとも私には話題になっているように見えた)、以前から知っていました。しかしやっぱり高い完成度というか、東方が好きな人には必見の仕上がりになっているとあらためて感じました。
NES エミュレータのほうは、まさかの発想すぎてただただ茫然としましたw まずこういうことを思い付くということに、プログラマとしてのセンスを感じざるを得ません。すばらしいですね。
茨の狙撃手
今回の応募作品のなかで、個人的には一番思い入れの強い作品となったのがこちらの茨の狙撃手。
ゲームの内容は……正直に書いてしまえばけしてレベルが高いわけではないのです。しかし、このゲームはプログラミングを始めてわずか三か月の方が、初めて挑戦したゲームプログラムなんですね。
はじめ、私のところに送ってくれた作品はもう少しクオリティの低いものでした。時間もなかったですし、修正するのは難しいかなと思いつつも私なりにレビューさせていただいたところ、気合で修正してかなりレベルアップしたバージョンが追加で送られてきました。
ゲームプログラミングは、その実かなりの根気と労力を使います。完成のために、また質の向上のために、一生懸命取り組んでくれたその想いが込められていると思うと感慨深いものがあります。驚くことに、この作品は Windows 標準の、あのメモ帳で書かれたそうです。(深い意味はなく、単純にテキストエディタ=メモ帳しか知らない という認識だったそうですw)
いやほんと、大事なのはゲームに込める想いなのだなと再認識させられた作品でした。
Touch de SHOT!!
こちらも斬新なゲームシステムを採用したシューティングゲーム。
難易度は低め……というか作者様いわく未完のまま出展せざるを得なかったということで、ぜひ続きをプレイしてみたい一作。
とはいえ、UI や 全体の設計にはやはりセンスを感じます。ほんと、今回は急な予定組みをしてしまったことを個人的に反省しているのですが、作者の皆様方にも大変な苦労を強制する形になっちゃいました。
それにしても、単純な図形だけで上手に表現されているなあと感じるゲームだ……
TESTG
単純なゲームとしての面白さ、そして演出のシンプルながらもセンスある見せ方、いろんな意味でプレイする価値のあるゲーム。
個人的に感動的だったのは「交差法」や「平行法」によるセルフ 3D プレイ。私は普段 WebGL で三次元に馴染みの深いプログラムばかり書いているつもりですが、こういう発想はなかった。すごく、感動しました。
なんというか、実際にやってみると不思議な没入感というか、必然的に凝視することになるのでものすごくゲームの世界に入っていっちゃいますね。
CylinDrive
えっと、作者のkamakiri_ysさん、ほんとうになんか、すみません。
作者様ご自身が修正してる途中ですと公言してるのに、その状態で勝手にキャプチャ画像あげちゃってます……
最新の状態へは、当イベントの投稿ページから行けるのでこまめにチェックですね。
ゲームの内容は、2.5D の疑似 3D シューティング。すでに、今現在の状態でも見た目がだいぶかっこよくなってきてて、完成が待ち遠しい感じです。
0fire
この作品も、製作期間の短さゆえに、下手をしたら日の目を見ることもなかったかもしれない……という意味で、作者様に大変な思いをさせてしまった一作。
しかし、今は断言できますが期限を少し過ぎてしまっても投稿を受け付けただけの価値があったと間違いなく思える良作です!
TESTG の作者のおのさんがとんでもないスコアを出してましたが、それだけやりこめる作品だなと思います。私はへたくそなのですぐ死んじゃいますけどw
DOTSTG
知ってる人は知っている、わたくし doxas の影のお師匠様こと sapphire さんの HSP プログラムからの移植作品。
sapphire さんは普段からドット絵で非常に秀逸な才能を発揮されてるんですが、今作もモノクロの画面+粗目のドットという組み合わせで、見事にゲームが完成していてすごいなあと思います。
レーザーがすごく……きもちいいです……
こちらは nyamadan さんの Dart + WebGL + WebRTC という移植の最先端技術つめこみオンライン対戦シューティングゲーム。
実は、作品の公開一覧ページからはゲームを遊ぶことは現状できないのですが、勉強会ではネット環境さえうまく構築できれば、実際に動くところを拝見できるとのこと。
ゲームの内容というよりも、その利用している技術の組み合わせがすごいなあと思います。いずれは、こういう技術を利用した商用作品が乱舞する日が来るんでしょうね。
MetalStriker
d-kami さんの作品で、ちょっと昔の作品ですが、せっかくなのでというお話をいただき転載。
昔作ったものということですが、爆発エフェクトなんか見ても表現がうまいなあと感じる部分が多々あり、今の実力でリメイクしたら面白いのになあと……思ったりしてます。(チラッ
上記作品群に加え、私の出展した raychin.tv で、計 13 作品+α が今回のイベントで集まりました。
何度も言いますが、次回はもっと早めに動きましょうね。ほんとに。
一応、私個人としては年末までにもう一回ぐらいできたらなって思っています。シューティングゲームは、ゲームプログラミングを始めるには打ってつけの題材だと思っていますし、事実今回も茨の狙撃手という意欲作が投稿されました。
次回も、次世代のゲームプログラマとなりうる原石の発掘となるよう、いまからいろいろ考えて動いていきたいと思います。
ともあれ、まずは本日の勉強会が楽しみです。
いろいろな人と話をできると思うので、次につなげる着想も得られるような気がしています。
それでは今晩はこのへんで。