どくらぼ

言いたいことを言います

近況的なやつ

久しぶりにブログを書くなあ。

 

最近は本当にやることがいっぱいあって、あまり余裕がなくて個人ブログを更新するどころではなかった。いろいろなことを並列化して作業するというのは、人間の脳にはかなり難しいことだなというのをあらためて感じた。

 

まず昨年末から今年の初めにかけては、WebGL スクールの第一期と平行して、既に書籍の執筆を開始していた。正確には今年に入ってから本の話が出てきたんだけど、実質ほんの2、3ヶ月で全部書いたと思うと、我ながら無理あるなあと思う。

その間には、WebGL スクール以外にも jsstg というシューティングゲームの企画や、その企画と連動した勉強会の主催、さらには TokyoDemoFest 2015 なんかもあったわけで、もっと言うと HTML5 Conference 登壇もあったし、こっそり動いていた WebGL の案件とかもあったし、WebGL 総本山は意地になって毎日更新したし、wgld.org も一回くらいは無理やり更新したし、俺はいったいどれだけマルチでこなしているんだという感じ。

 

問題なのは、そのどれもが現状ではほとんど現金に変換されていない点かなあと思う。自分が楽しいのと好きなのとで、こんなふうに活動することが苦しくはないというのが最大の、そして唯一の救いであって、交通費やらなんやら考えるとむしろマイナスでしかなくこのあたり相当大きな課題なのではと思う。

 

ものすごくプライベートな話をすると、今年はいろいろありそう(引っ越したい)だから貯金しないとなと思っているのにもかかわらず、現実はそういう状況だったために、これはいよいよ経済的にやばいぞという危機感があった。

確かに書籍の執筆作業はいつかは多少なりとも収入になるんだけども、まず今すぐじゃない上に、生活の柱になるレベルの収入にはならないし、忘れた頃にやってくるサプライズお小遣いと思うほうが精神衛生上よろしい。また多くの場合、登壇というのは箔にはなるが金にはならんというものであるし、私のサイトは技術メインのものばかりで、EC サイトのように継続して収入をもたらしてくれるタイプのものではない。

 

このままではワシ、枯れてしまうかもしれん。そう思ったので、無い知恵を絞っていろいろ考えてみると、やはり私にできるのは WebGL の啓蒙活動だなというところに帰結する。WebGL 案件でバリバリ腕をふるうことはできるんだろうけども、どうしてもいち会社員でしかない今の状況では、それも難しいなあと思う。日中は会社員としての仕事をしつつ、都合よく WebGL 案件の対応をするときだけ業務を外れるということは無理だ。これはもう会社員としての業務時間外で可能な範囲でやるしかないと思う。必然、日中に細かい調整などが必要となるような、スピード感のある WebGL 案件を受注することはできず、各方面にはいろいろご迷惑をお掛けしておりますすみませんすみませんごめんなさい。

WebGL 案件をどんどん受注してというのができないのなら、やっぱりスクールと、イベントなどへの登壇と、そういったことを地道に続けながらやっていくのが、自分の使命感にも沿っていてなおかつ自分自身にも多少なりともリターンがあって、いいのではないかなと現状では考えてしまう。けして驕るつもりはないのだけれど、doxas 氏ですら WebGL 一本ではやっていけないらしいよ……というのはあまりいい話じゃないと思うので、私は今日も元気ですということをもっと発信していくべきですね。

 

WebGL に関しては、今後は 2.0 がやってくる。これは個人的には相当大きいので、今のうちから少しずつでも勉強しておきたい。2.0 になったからと言って、シェーダステージが追加されるわけでもないのですけれど、やはり期待すべき点は多い。これはもう早めに勉強開始するべきと思って鈍器のような OpenGL の本を買って勉強することにした。

 

 

OpenGL Insights 日本語版 (54名のエンジニアが明かす最先端グラフィックス プログラミング)

OpenGL Insights 日本語版 (54名のエンジニアが明かす最先端グラフィックス プログラミング)

 

 

 

さらには、WebVR にかなり関心がある。これは相当おもしろいもんだなあと本当に感じていて、なんなら WebGL の延長線上という扱いではなく、WebVR 単体の入門サイトつくりたいくらいである。時間を作らなくてはならない。

 

また今回、書籍を執筆させてもらって感じたこととして、やはり書籍というのはビジネスであるから、売れることを前提に話をしないといけない点が歯がゆかった。自分が発信したい情報の量や質と、書籍に掲載すべき内容とは必ずしもリンクしない。この点はすごく感じた。近々、確かに書籍は発売される。手を抜いたつもりもないし、めっちゃ魂削ったことは事実なんだけど、書きたいことは書ききれていないという思いもあって、いっそ Kindle 版でやっぱりやるしかねえかと思ったりもする。wgld.org というサイトがあるけれども、あのサイトの掲載内容のうちの 3 割くらいまでしか、一冊には収めきれないんだなというのが率直な感想。初心者向けとして噛み砕けば噛み砕くほどに、ページはどんどん増えていく。本当なら、ここでベクトルや行列について深く触れるべきだなと思っても、それをやると初心者向けじゃなくなる、みたいなジレンマがそこら中にあって、OpenGL insights とかそりゃ鈍器になるわなという感じである。

中級者向けの WebGL 本とか、正直売れないと思う。売れない。たぶん。現時点では。

でも出したい。その思いだけがあって、世の中難しいなあと感じる。時間が解決する問題だと簡単に諦めてしまうことはできるが、それは私が WebGL についてもっと活動して、世に広めて、需要を作って、そうして地盤を作ってから書けばいいというだけのことなのでがんばらなくてはなと思う。

 

 初心者向けですが、がんばって書いたのでみんな買ってね!

明解WebGL iOS/Androidも対応した3D CGプログラミングのWeb標準

明解WebGL iOS/Androidも対応した3D CGプログラミングのWeb標準

 

 

WebGL スクールは 5 月から第二期がスタートする。

当初の想定と違って、人の集まり方が第一期のときとは異なっている。今回の第二期のスクールでは、開催回数が全 6 回の予定で、それぞれの回を個別に受講することもできる選択式になっている。にも関わらず、個別に受講することを選択している人はほとんどいない。ほぼ全員が全参加を希望している。この点がまず第一に予想外だった。

さらに、もう枠が埋まりそう。これが第二に予想外だった。定員は各回 26 名なんだけど、もう枠がほとんど残っていないところもある。参加を考えている人は、先着順なので早めに申し込んでくださいませ。

 

webgl.souhonzan.org

 

最近では、WebGL 総本山で事例を紹介させてもらったり、あるいは記事を寄稿してもらったりしながら、人との繋がりも増えてきていてこれが個人的にはとてもうれしいし、楽しいと感じる。

先日は、会社の公式ページにおもいっきり WebGL を使ってることで、前々からすごく気になっていた「ホムンクルス」の方とお会いする機会があって、ごはん食べながらいろいろお話することもできてすごく楽しかったなあ。 

homunculus.jp

 

勉強会を主催したときに、そこで懇親会もやったんだけど、いろんな人と知りあえたり、そこからさらに話が広がったりするのが本当に素晴らしいなあと思うし、大切だと思う。

5 月からはスクールがあることもあり、毎月最低でも 2 回は都内に行くし、それ以外にもなにかと時間は作れそうな気がするし、よかったらみなさん一緒にご飯行きましょう。機会があれば、WebVR 体験会とか、やってもいいかなと思ってます。こういうの企画するとほんとに自分の首締めることになるのはわかってるんだけど、でも面白そうだしね。